もしも琶月が微妙にうざかったら


とある大陸に存在する港町・ナルビク。
世界の交易所となっているここナルビクはいつも通り騒がしい。
そんなナルビクに存在する小さなクエストショップで何やら異変が起きているようだ。

==ジェスターのクエストショップ

キュピル
「えー・・・今年度の決算です。」
キュー
「ゴクリ」
キュピル
「・・・赤字1.5MSeed!!!」

琶月
「その程度の赤字で済んでよかったですね。」
キュピル
「五月蠅い。」


キュピルが書類と机の上にバサバサッと落としながら嘆く。

キュピル
「うおぉぉぉ。1.5Mの赤字はいくらなんでも大きすぎるだろうぉー!!今まで何やって来たんだ俺!!」
ファン
「収支、支出を見させて貰っても良いですか?」
キュピル
「むしろ見てくれ。」

キュピルが営業利益書がまとめて書かれてある書類をファンに手渡す。
そこには依頼の事あるごとに全て記録されており、金銭がどのように動いたか細かく記載されていた。
それぞれの依頼に対してはしっかり達成し報酬を受け取ってはいるのだが、やはり人件費と鎧等の修繕費が高くついており一年間積み重なった結果膨大な赤字となってしまった。

キュピル
「やはり皆の装備の修繕費用出すのはかなり無理がある。」
テルミット
「うーん・・・本当は矢とか支給してくれて大変助かっているのですが・・・そういう事情があるのなら仕方がありませんね・・・。」
琶月
「矢の代わりに爪楊枝を使ったらどうですか?」
キュピル
「爪楊枝突き刺すぞ。」

琶月
「あー!酷い酷い!パワハラパワハラ!!労災センターに報告しちゃいますからーーー!!!」
キュピル
「(あいつ何か今日うぜええええーーーーー!!!??)」


ヘルが一度深いため息をつき、腕を組みながら答えた。

ヘル
「・・・まぁ、最近金銭面で甘えていた所があったからな。俺も武器や防具は可能な限り大事に使って自分で修理しよう。」
琶月
「思いやる心がない人が装備を大事に使えますか?」
ヘル
「叩くぞ!」
琶月
「あーー!!ほらほら!!」

キュピル
「皆今日は琶月に触れるな」

琶月
「除け者ですか。」
キュー
「おーおー、今日の琶月は一言多すぎるぜ。」

ファンが営業利益書のページを何枚かめくり続ける。

ファン
「・・・やけに輝月さん出費が激しいですね。名目では装備の修繕って事になっていますがヘルさんやテルミットさんと比べて遥かに高いです。」
輝月
「愚弄共と違ってワシの武器は扱いが難しいからな。」
琶月
「装備で勝ってるのに腕で負けてるんですよねー。プライド(笑」
輝月
「滅!!」
琶月
「ひゃぁっー!危ない!」

キュピル
「だけど、武器一つでここまでするのは・・・ってか輝月の武器って修繕するほど壊れていたか?項目を見るとかなりの頻度で修繕しているぞ。」
琶月
「短気な性格は修繕していないんですか?」
ヘル
「てめーはちょっと黙ってろ。」

琶月
「わぁぁっー!危なっ!?」
輝月
「・・・・・・・・・。」

輝月が黙っている所をヘルが見ると、即座に振りかえり輝月を指差して非難し始めた。

ヘル
「てめぇが金をガンガン降ろしてクエストショップを赤字にさせている要因か!」
琶月
「要因かー!!」

輝月
「でたらめを言うでない!!!」
琶月
「そうだそうだ!」

ヘル
「キュピルさん!あいつの部屋を調査すべきです!!何かあるかもしれません!!」
琶月
「全く持ってその通り!!」


輝月
「我が部屋を調査する必要は無い!私を信用していないと言うのか、キュピル!」
琶月
「師匠を信用していないのかー!?」

キュピル
「琶月五月蠅い、減給」

琶月
「もう引かれる給料も残ってませーん。うぇ〜い!!」

キュー
「がぶっ。」
琶月
「あああーー!!!痛い痛い!」

琶月とのやり取りを無視したヘルと輝月がキュピルに詰め寄って行く。
詰め寄られ背に壁が付くとキュピルは両手を前に出して二人をなだめる。

キュピル
「まー待て待て待て・・・。・・・とりあえず公平な意見を下さないと。ここは一つクエストショップをよく支えてくれてかつ軍師でもあるファンに意見を求めよう。」

ファンが首を少し揺らしながら無表情で考え、そして決断を下した。

ファン
「キュピルさんは一応雇用主という立場ですので、クエストショップを守り続ける義務があります。疑いも晴らすべきですので一度輝月さんの部屋を調査してみましょう。」
輝月
「おのれ、ファン!」
ヘル
「あいつが頑なに部屋に入れるのを拒むって事は何かあるって証拠だ!!!」
琶月
「クエストショップのお金を横領しているー!」
キュピル
「所で輝月。琶月に何か食事やお金を支援している事はあるか?」
輝月
「全く。」
キュピル
「後で琶月の部屋も調査しよう。」

琶月
「えっちっ!!!」

キュピル
「うぜええーーーーーーー!!!!!」




・・・・・。

・・・・・・・・・・・・。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。





==輝月の部屋


ファン
「ここが輝月さんのお部屋ですか。」

部屋は6畳程の広さで決して広くは無い。基本的に寝たり買ってきた食事をここでとったり武器を保管したりする事が出来る程度だ。

輝月
「ワシの部屋に入れる事を光栄に思うが良い。」
キュピル
「クエストショップ建設したの俺なのに。」


廊下に通じる扉の外からヘルの叫び声が聞こえる。


ヘル
「このやろ、てめー!!俺も部屋に入れさせろ!!!」
テルミット
「落ちついてヘル!」
琶月
「これが本当の変態ですね。」
ヘル
「一発殴らせろ!」
琶月
「ギャン!      ゲルググより凄い機体!


ファン
「輝月さんの装備はこの刀一本だけですか?」
輝月
「うむ。」
ファン
「手を触れても良いですか?」
輝月
「それはならぬ。」
キュピル
「俺からもお願いする。一回見させて貰えないか?」

輝月が一瞬困惑した表情を見せるがすぐに無表情に戻る。

輝月
「む・・・。・・・お主が言うのならば仕方あるまい。特別じゃぞ。」


ルイ
「わああーーー!!輝月さん、こらーー!!」
キュー
「うわーー!!ルイ落ちつけ〜〜!!」
琶月
「女って醜いですね。」
キュー
「ガブッ!!」
琶月
「あいたーーーーーーーーーーーーかった〜。あいたかった〜、あいたかった〜Yes!!きーみーにーーーwwwww」
キュー
「ガリガリガリ。」

琶月
「あ、痛い痛い痛い!!!」



キュピル
「なんか外が強烈に五月蠅いな・・・。」

ファン
「輝月さん、修繕の後が全く見受けられません。」
琶月
「目が節穴なだけかもしれませんよ。痛っ。」
輝月
「綺麗に直しておるからな。」
琶月
「いつも磨いているの私何ですけど・・・。うっそぴょ〜〜〜ん!!痛っ。
ファン
「具体的にどのような修繕を施したのか教えて頂きますか?」
輝月
「ワシの持つ刀は特殊な刀じゃ。専用の砥石で削っておる。」
琶月
「昔砥石の事をテイセキって読んでいたんですよね〜。痛っ。」
ファン
「その場合刃が徐々に薄くなるはずなのですが全く薄くなっていませんね。これはどういうことですか?」
琶月
「普通そんなの肉眼じゃ分らないと思うんですけど。痛っ。」
輝月
「素人には見抜けぬ。」
琶月
「ひょっとしてそれはギャグで(AA略

痛っ。」
キュピル
「実はファンって一流の鍛冶師でもあったりするんだよ。このモナ怒りの血を作ったのはファンともう一人だったりするんだよ。」
琶月
「ダウト。
・・・痛!!!。」

キュピル
「お前さっきからうるせええええーーーーーーー!!!
いつ部屋に入ってきた!!!」

琶月
「ぎゃぁぁあーーーーー!!!」





琶月
「追い出されちゃいました!てへぺろ☆」
ジェスター
「やっほー!琶月を叩くのが大好きなジェスターだよ!えいっ!」
琶月
「痛い痛い!」
キュー
「おーおー、ジェスター今まで何処に行ってたんだー?」
ジェスター
「昼寝。」

琶月
「NEET。」

ジェスター

「キーック!!!」


ファン
「他にもこの点やあの点でm・・・。」
琶月
「今説明するの面倒になりましたね?痛い!
輝月
「もう良い。修繕していない事は認める。」
琶月
「嘘つくなんてイケない子ですね。お仕置きが必要です!!痛い!
ファン
「・・・・・キュピルさん、どうしますか?」
キュピル
「さて、輝月。教えて貰おうか。クエストショップから落としたあの費用は一体何処へ行ったのか?修繕に使っていないっという事は他に使ったのか?」
琶月
「パチンコ。いたたた!
輝月
「・・・・・・・・。」
キュピル
「今回ばかりは見逃す事は出来ない。さぁ、教えてくれ。」
琶月
「パチンコ。・・・痛い痛い!!」
輝月
「仕方あるまい。じゃが、この部屋には私とキュピルだけにしてはくれぬか?」
琶月
「アッハーンな空気?いててて!」
キュピル
「ファン、ちょっとこいつの頬を引っ張りながら外に放りだしてくれ。」

ファン
「・・・分りました。僕はその後部屋に戻ります。」
琶月
「わぁーん!!痛い痛いー!」


ルイ
「こらあーーーー!!輝月さんーーー!!私のキュピルさんを誑かそうとしていませんか!!!」
ファン
「ヒィィィッーー!!部屋カラ出タラ鬼ノ形相ヲシタ、ルイサンガッ!!!」
琶月
「もう諦めたら?・・・いてててててっ!」


キュピル
「この部屋は俺と輝月だけだ。さて、その金は一体何に使ったんだ。」
琶月
「パチンコ。」

キュピルが部屋に入ってきた琶月の首根っこを掴んで廊下に放りだす。

輝月
「・・・・。」

輝月は黙ったまま桐タンスの取ってを引っ張るといかにも高級そうな和風の箱が出て来た。

琶月
「なにこれ!!!いくら!!?お値段いくら!?お値段以上ニトリィーー!!!!あ、痛い痛い蹴らないで!」
キュピル
「これを買ったのか?」
輝月
「・・・・・っ・・・。」

輝月が顔を背けながらそれをキュピルに渡した。

キュピル
「・・・ん・・・?」
輝月
「お主に・・・どうしてもプレゼント・・したく・・・てな。」
琶月
「ハッハァーーーン、ハララハララァラァラァアーン(BGM担当」

キュピル
「(剣で斬りてぇ・・・。)」

ルイ
「限界突破っーー!!」

ジェスター
「ぎゃー!」
キュー
「ワッーー!!」


ルイが扉を突き破って輝月の部屋に侵入してきた。ルイの両腕にジェスターとキューがしがみついている。

ルイ
「輝月さん!!!!人の恋人奪おうとするなんていい度胸していますね!!」
キュピル
「ウワッーーーー!!ルイ落ちつけェッーーー!!!

ルイが輝月から高級そうな和風の箱を奪い取ると蓋を開けようとした。

輝月
「っ!!よせ!」
ルイ
「嫌です!中身を捨ててやります!!」
琶月
「あーーだめだめー!!!それ恵まれない私に渡すべき!!!」

琶月が蓋を開けようとするルイの手をひっぱ叩いて箱を落とし琶月が拾い上げた。

ルイ
「あっー!」
琶月
「get money!!」
キュピル
「こいつマジうぜぇ。」



琶月が勢いよく蓋を開けた瞬間、箱からパンチンググローブが飛び出し琶月の顔面を思いっきり殴った。
そのまま琶月が後ろに倒れ机の角に後頭部をぶつけ床の上をゴロゴロ転がり始めた。

琶月
「あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙ーーーーーー!!!!!」

キュピル
「素晴らしい結末だ・・・。」

輝月
「くっ・・!!作戦は失敗に終えたか・・・!!!」
キュピル
「ん、ってかこれ輝月俺にやらせようとしていたんだよな・・・?あ、このやろ輝月!!!」
輝月
「いつもお主に模擬試合で負けるのが嫌いなって仕返しがしたかった。」
キュピル
「ちょっとまて、まさかそのために600Kの費用を・・・!!?」
輝月
「む、600K?待て、キュピルよ。ワシは確かに勝手ながら店の金であの箱を買ったがあの箱は10Kじゃぞ?」
キュピル
「ん、60分の1・・・?」

輝月
「さっきからお主は頻繁にワシが武器を修繕しておったと申しておるが、実際にその名目で費用を落としたのは四回じゃ。一度に10K持って行ったらばれそうじゃったからな。」
キュピル
「え?四回?でも帳簿見ると30回も・・・・。
・・・・ん、そういえば急に静かになった気がするな。」

キュピルが辺りを見回すと忍び足で逃げて行く琶月の姿が。

キュピル
「てめえええかああああああーーーーーーー!!!!」
琶月
「Yes We can!!!!!」




キュピルの他にヘル、輝月、キュー、ジェスターが琶月を叩いたり踏んづけたりしボコボコにする。

琶月
「あ、痛い!駄目!何かに目覚めちゃう!!」

キュピル
「ちょっとこいつ解雇しよう。」

琶月
「器が小さいwwwwwww。
ぎゃあああーーーーーーーー!!!!」








・・・・・。

・・・・・・・・・・・。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。






キュピル
「って未来を予知した。だから琶月を今から解雇する。」

琶月
「え、凄いブラック企業。」





終われ!!

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